シュタイナー地球年代記(インド人・中国人・日本人)

シュタイナー地球年代記がKindle Unlimitedで読めるようになりました。
高額で取引されていた書籍でとても気になっていました。シュタイナーの書籍の電子書籍化がじわじわ進んできているのは本当にうれしいです。
まだ読んではいませんが気になったところに少し目を通した。これは備忘録用メモ的な記事です。

インド人・中国人・日本人

シュタイナーの書籍をいくつか読んでいるのですが”日本人”というワードを初めて目にした気がします。
モンゴル民族・日本人・中国人は最古の地上の住人の末裔とのこと。

しかし、アジア・東アジアには、一万年前にすでに人間がいました。それらの人間には、もちろん子孫がいます。それらの子孫は、地上の最古の文化を有しています。モンゴル民族、日本人と中国人です。彼らは最古の地上の住人の末裔なので、非常に興味深いのです。
(シュタイナー地球年代記 より引用)

インド人・中国人・日本人の感性・世界の捉え方は西洋のそれとはまったく違うということがいろいろと述べられています。
現代人(西洋的な思考)のように概念的に思考していなかったようです。

中国人

古代中国の人々はイメージで思考しました。彼らは「机」のような一般概念を形成しませんでした。彼らは自分が見たものを内的に把握しました。
(シュタイナー地球年代記 より引用)

インド人

中国人が外界にあるものに関心を持ち、事物の身になって考えることができたのに対して、インド人は自らのなかでじっくり考えました。中国人は自らの流儀で世界について思考しました。インド人は自分について、人間について考えました。ですから、非常に内面的な文化がインドに発生したのです。
(シュタイナー地球年代記 より引用)

日本人

日本人に関しての記述は少ないです。おそらく中国人と似た思考をしていたのであろうと推測されます。

日本は完全にヨーロッパ文化に支配されました。日本という名は保っていても、まったくヨーロッパ化されました。日本人はヨーロッパからすべてを受け入れ、自らの古い文化は外面にとどまっただけです。
(シュタイナー地球年代記 より引用)

この講義は1924年7月~8月とのこと(日本では大正時代)
『日本人の精神は失われた』ということは現代でもよく耳にしますが、100年前既に日本文化は形骸化してしまっていたようです。
また気になったことがあればブログで紹介していきたいと思います。

その他

YouTubeでシュタイナーを検索すると「シュタイナーが日本について予言をしていた!」的な動画がたくさん出てきますが、あれはどこ情報なんだろうか?とよく疑問に思います。あの手の動画では出典や情報源が示されていることはまずありませんね。私はシュタイナーの書籍を山ほど読んだ訳ではありませんが、シュタイナーが日本について話しているのを読んだのはこれが初めてのような気がします。
「日本に関するシュタイナーの予言の謎を解明するぞ!」とか思ってる訳ではないのですが、あんなにたくさん謎な動画が出てくるとなんだかなぁという気分です。
YouTubeや電子書籍は内容に関して審査などほとんど無いんだろうと思います。もうすでに世を去った人を持ち出して
「〇〇は実はこんな発言をしていた!」
「△△は実はこんな作品を残していた!」
とかとか言いたい放題で再生回数を稼ごうをする動画がいっぱい出てくるんだろうな、既にそうなってる?
吉本ばななさんの偽本がAmazonで販売されたという事件が最近あったそうです。

ますます情報に対するリテラシーが必要になってきていますね。
そんな中、入手困難であった地球年代記などが電子書籍化されたのは本当にありがたいことだと思っています。