イニシエーションと悪魔的影響からの脱出

2025-10-01 2025-10-02

kamiel

テラートワイライト著：古泉智浩（全3巻）
（この記事はこの作品のネタばれを含みます。
とてもおもしろい作品ですが、暴力・猥雑な表現が多いので、そういったものが苦手な方にはオススメできません。）

地下芸人が総武線で悪魔に出会い、運命を大きく変える。
中野を舞台に恐怖におびえながらも活動していく地下芸人、マジボンバー渡辺は果たして成功を掴むのか。
あらすじ Amazon販売ページより

試練と成長：悪魔の役割とイニシエーション

悪魔的な存在は、人間に試練を与え、魂を成長させるという役割を担っています。
人間がその試練を乗り越え、イニシエーション（通過儀礼）をクリアしたとき、悪魔はそれ以上その人に手出しができなくなります。

この漫画で描かれているのは、まさにその試練を乗り越えるプロセスそのものです。

主人公の渡辺にとって、イニシエーションの鍵となったのは「反抗する」ことでした。
これをクリアしたことで、彼は悪魔から一目置かれる存在となります。
さらに、渡辺が獲得した美徳を放つことで、もはや手が出せなくなった悪魔は退散していくのです。

マルチプルアバンダンス特級「悪魔的暗示」

マルチプルアバンダンス特級「悪魔的暗示」は、こうした悪魔的な存在からの影響を見抜き、
それによって生じる困難な状況から自らを解放し、脱していくための講座です。

「悪魔的暗示」受講直後、私に起きた変化

当時(2018年ごろ)、私はシステム開発会社に所属し、出向先で本当に面倒な先輩と一緒に仕事をしていました。
この先輩が、もうネチネチ系の典型で、何かにつけては理由をつけて小言を言ってくるのです。

「悪魔的」な先輩との日々

その面倒くささは尋常ではありませんでした。

・プログラミングやPCの知識について、私がわざと答えられないような難しい質問を試すようにしてくる。
　間違えば、そのことについて延々と文句を言い続ける。

・私が正解すると一瞬硬直し、
「たしかにそうだけど、それだけじゃなくて〇〇とか□□とか考えられるよね？
プロならそれくらい分かれよな。あー、君はいつまでもそのレベルなんだよな、はあ…」と、
正解のレベルをサッと上げて、さも私が悪いかのように仕向け、またひたすら文句を言い続ける。

・さらに、私が先輩の知らない知識をうっかり話そうものなら、
「そんなん知ってるからって俺より仕事ができるわけちゃうやろ」と一気に機嫌が悪くなり、またもや私がひどい目に遭うという始末。

加えて、一緒に参加していたプロジェクトも完全にぐちゃぐちゃで、何も進まず。
無駄としか思えない残業や休日出勤が続くという、まさに最悪な状況でした。

「悪魔的暗示」受講後の劇的な変化

そんな地獄のような日々の中、日曜日に「悪魔的暗示」を受講しました。
そして、出勤した月曜日、状況は劇的に一変したのです。
私と先輩は、あのぐちゃぐちゃのプロジェクトから外され、それぞれ別のプロジェクトへ移されることになりました。

先輩は私にこう言い放ちました。
「あー、やっとお前と仕事せんで済むわ」

この言葉通り、彼と一緒に仕事をするのはそれが最後となりました。
関わることなく同じ現場にはいたものの、ほどなく先輩は遠い僻地への半年間の長期出張を命じられ、現場からいなくなってしまいました。
後から聞いた話では、出向先の女性社員への半ストーカー的な行為や、職場環境への身勝手な改善要望など、出向先からの不満が爆発したようでした。
さらに、長年関わっていた社長からも見放されてしまい、最終的には自主退社してどこかへと消えて行ってしまったのです。

私が手に入れた「ホワイト」な環境

一方、私の状況は、同じ出向先とは思えないほどの恵まれたホワイトな環境へと変わりました。
私の新しい勤務地は、最新で快適なオフィスでした（ディズニーランドのような広い敷地の工場内で、冷暖房のないボロい建物も多かった中でかなりのラッキー）。

最新で快適なオフィス
広々としたデスク
手厚い研修
協力的なエンジニアの方々
無理のないプロジェクト
完全定時退社
お茶・コーヒー無料で飲み放題

と、これまでの苦労が嘘のような好転ぶりでした。

プログラムがもたらした「宇宙の再構築」

この変化の決め手となったのは、「悪魔的暗示」のプログラム、具体的には「悪魔的な属性の干渉を受けることなく必要な学びを得る方法を宇宙に宣言するプログラム」だと感じています。
プログラムをかけた瞬間、それまで曇天だった空が、一気に青空に変わり、自分に暖かな太陽が降り注いでくるように、宇宙が作り変わっていくのを感じました。
これは、イニシエーションとしてはクリアしていたものの、相変わらず影響を受けていた悪魔的存在からの影響を一気にリセットする、ということが起こったのだろうと思います。

本当に受講して良かったな、という思い出話でした。